美命の会所

「ハレとケ」はカタカナ表記がしっくりくる!

週末、オットがつくる料理は「ハレ」の料理。
何が食べたい何をつくろうかを真剣に考え
それに合わせて食材を調達しつくるので、
ちょっと特別感あり、見栄えもよし、なので
こうして画像をアップすることができます。

カレー味のパエリア。オットの得意料理

低温調理機でつくったローストビーフ。お店に出せるくらい綺麗な仕上がり。これもオット作です

でも。

平日、私がつくる料理は「ケ」の料理。
今日は何しよう? と考えるものの思いつかず、
スーパーで食材みて決めよう、がほぼ毎日。
お買い得品と冷蔵庫に残っているものをめぐらせ、
やっとメインが決まって、あとは適当。
調理時間30分足らずの料理に、特別感も見栄えもありません・笑。

「ハレとケ」。

非日常、晴れやか、盛り上がるといった意味を持つ「ハレ」。

人の生きるベース=日常という意味を持つ「ケ」。
また、その日常を生きていく力が枯れてしまう=穢れ(けがれ)
という意味でもある「ケ」。

ハレにもケにも、漢字で表せない、さまざまな意味があり、
それならば、カタカナのほうが多層的な意味を含ますことができる・・・
という民俗学的見地から、
「ハレ」と「ケ」はカタカナで表記されるように。

という歳時記講座で学んだことを当てはめてみると・・・納得! 
お祝い事があるわけではないけど、
週末の料理はちょっとだけ非日常。
だから、「晴れ」より「ハレ」のほうがしっくりくる!

平日は、特別な料理ではないけど、
生きいくために必要なもので、決して「穢れ」ではないから「ケ」。

漢字、ひらがな、カタカナによって、明確から曖昧まで、
さまざまな状態状況を使い分けできる日本語は素晴らしい! 
と、週末のオットの料理と平日の私の料理を比較してあらためて思う・・・笑。