美命の会所

世界で唯一の「お食い初め」の器

先日、友人の出産祝いにと、
「お食い初め」の器のオーダーをいただきました。

自見さん2

「箸揃え」「箸始め」「歯固め」といった呼び方もある「お食い初め」は、
歯がはえるほど成長したことを喜びつつ、
食べ物に一生困らないように、という願いを込めた儀式。
お餅から魚、一汁三菜へ、50日から100日へ、
といったように変化しつつも、
平安時代から日本人が大切に継承してきた儀式でもあります。

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「すてきなお食い初めの器がないから」
「お誕生日、七五三・・・、記念日ごとに使う一生の器にしたい」

そんなお客さまからのお声から、
4年ほど前より「お食い初め」の器をつくっています。

「お食い初め」の器はお子さんのためだけの完全オーダーメイド!
生年月日、お名前の由来などをお聞きし、
四神(守護神)、干支、季節の花、その日の月形などを調べ、
そのお子さんに関連するモチーフをデザインしています。

たとえば、先日オーダーいただいた方には、
5月生まれの男の子だから菖蒲の花をメインモチーフにし、
そこに、守護神の「玄武(げんぶ)」と、今年の干支「酉=鳳凰」を
あしらってみては、というご提案をし、ただいま制作をすすめています。

毎回私がデザインラフを描き、ご確認いただいてからすすめています。

菖蒲

四神

こうして、そのお子さんだけのデザインを考えるのは
私にとってもとても楽しく幸せな作業です。

ご自分のお子さんはもちろん、お孫さんへ、ご友人の出産祝いに、
世界で唯一の美しい「お食い初め」の器をつくりませんか?

生後100後がその儀式ですので、可能な限り、
早めにオーダーいただけましたら有難いです。

これまでオーダーいただいた「お食い初め」の器を
以下にご紹介します。

<真理ちゃん>
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真理=鞠・・・古来より日本人はこういった語呂合わせが大好き。
それが吉祥紋のルーツにもなっていたりします。
そこで、秋(11月)生まれの真理ちゃんをイメージして
鞠のように丸い花=鞠菊うぃメインにデザイン。
そこに、
生まれ年の干支=申文、
生まれた日が上限の月でしたので、半月をあしらいました。

<悠翔くん>
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悠翔くんの四神は青龍。翔ぶ龍をメインモチーフにし、
そこに、
宇宙をイメージした太陽と月、
生まれ年の干支=申文をあしらいました。

<文ちゃん>
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文ちゃんのメインモチーフはハナミズキ。
文ちゃんが生まれた日は一粒万倍日でした。
ハナミズキの花芯にはたくさんの種があり、一粒万倍日のイメージにぴったり。
さらに、
4枚の花びらの対角の2枚ともうひとつの対角の2枚の混じり方が
「文」という字に似ていると思ったのです。
そこに、
四神の青龍を、楕円皿にだけ、ハナミズキの花と同化するようにあしらいました。