魯山人は、器は「料理の着物」と言いました。
美命は、器は「命の入れ物」だと思うのです。
chatGPTさんには毎回、「命を包む器」と直されるのですが・笑。
料理を盛り付けた器に日本人がまず最初にするのは、
「いただきます」と言って手を合わせること。
誰に手を合わせているか? それは、
私たちが生きるために犠牲になった命たち。
あの世に逝ってしまった命たち。
だから箸を横に置く。あの世とこの世の結界として。
そして、感謝を込めて、命を「いただきます」。
器には、料理という形を変えた命たちがいる。
だから私は、器は命の入れものだと思うのです。
そして、この「いただきます」の言葉に宿っているものこそ、
日本の心だと思うのです。


