美命の会所

「ひな祭り」は4月14日も楽しみましょ!

昨日は上巳の節句=桃の節句=ひな祭りでした。

美命の雛人形

夜遅くの帰宅となってしまいましたが、気分だけでもと、
蛤のパスタとロゼ泡(スパークリング・笑)で
オットとささやかに。

4月14日は、桃の花を飾って、
桃を満喫しようと思ってます。

そう、旧暦の上巳の節句、
今年は4月14日です。

そのころは、桃も満開!
花瓶に生けても長持ちする桃の花が
店頭に並んでいると思います。

節句の本来の季節や意味を実感するなら旧暦!

だから私はここ数年、旧暦を取り入れ、
2度、楽しんでいます。

こんなふうに、
季節や暮らしの行事を、旧暦と合わせて2度楽しむスタイル、
広めていきたいと思っています。

ところで、「上巳の節句」の本当の意味やルーツ、
ご存知ですか?
知っているようで知らないという方、多いのでは?

美命の会所オンラインで学んだこと、
御伽衆(おとぎしゅう)として、
できるだけ簡潔にまとめてお伝えしてみますね。

もともと、
古代日本には、季節の変わり目など(体調の悪くなる時期)に
水に入って穢れ(けがれ)を祓う(はらう)「禊(みそぎ)」
という風習がありました。
そこに、日本に伝来してきた古代中国の行事
(3月の最初の巳の日に、子供を川で洗う行事=「上巳の節句」)が融合。

でも古代日本人は、
まだ寒い時期に川に子供を入れるのはかわいそうだと思い、
紙や木に名前を書いた「形代(かたしろ)」を子供の身代わりにして川に流すように。
そのころから、
3月最初の巳(み)の日(このころは3日とは決まっていなかった)に、
子供の禊を行う日本独自の行事がつくられました。

川に流していたシンプルな形の形代(かたしろ)が、
やがて人形(ひとがた)になり、
後の時代に、川に流さない人形(にんぎょう)へと変化。
でもこのころはまだ、
この行事を「ひな祭り」という言葉では表現されていませんでした。

そう言われるようになったのは、平安時代ごろから。
当時の貴族の女の子たちの「ひいな遊び」が人形と結びつき、
ひな人形に、そして「ひな祭り」に。

3月3日が上巳の節句(=ひな祭り)となったのは江戸時代。
徳川幕府が、公式行事として、
上巳の節句含む5節句を制定したのです。

<5節句>
1月7日 人日の節句
3月3日 上巳の節句(=桃の節句=ひな祭り)
5月5日 端午の節句 
7月7日 七夕の節句
9月9日重陽の節句(=菊の節句)

ところで、
実は私、ひな祭りに、なぜ桃の花を飾るのか?
という疑問に対して、
納得する説に、ずっとたどり着けないでいました。

それが、今回氷解したのです。

それは、次回にまた。

御伽衆の仲間がこんなすてきな写真を送ってくれました。
こうして暮らしの行事を
楽しみ愛でるそのお気持ちが、本当に素晴らしいと思います。