10月1日は十五夜(晴れますように!)。
まだ稲作行われていなかった縄文時代、
縄文人の主食は里芋ではなかったか。
その収穫の祈念と感謝をこめて月に芋を捧げた・・・
これがお月見の起源。
その後、弥生時代に稲作が導入されてからは、
お米で里芋の形をつくり、やがてそれがお団子となった・・・。
芋から米に、そして団子へと供物の素材は変わっても、
芋と同じ丸い形にして月に捧げ、収穫の祈念と感謝をするこの儀式(行事)を
日本人は1万年前から続けているのです。
このことは、日本人の源流を象徴しているひとつのような気がします。
先日の歳時記講座のテーマは「月と日本人」でした。
日本人の「月」に対する捉え方は、世界の中でもちょっと独特。
・・・という深いい話をたくさんうかがい、
この儀式が1万年続いているのは、
そこに「月」が有るからだと思うのですが、
それに関しては、長くなるのでまたの機会に。
さて、お月見の日、私は何をつくろう?
と考えて、手抜き簡単3種類の料理を考えました。
器とともにご紹介します。
<2種の味噌とただ茹でた里芋>
1)里芋は皮を剥き鍋に入れ水から煮る
2)味噌✖︎甘酒・
分量/味噌:甘酒=1:2〜3
3)味噌✖︎甘酒&✖︎梅干し
分量/味噌:甘酒:梅干し(包丁で練り状になるまでたたく)=
1:2〜3:1 から
味見しながらお好みの味に。甘酒の代わりに砂糖でもいいですが、
甘酒のほうが、コクが出る気がします(体にもいいですしね)。
2種の味噌はぐいのみに入れて。
月の長角皿バージョンと
月の5寸丸皿バージョン
台皿バージョンもなかなkよい感じ
<柿の白和え>
1)絹ごし豆腐1/2を水切りし
2)柿1/2はサイコロ切りに、ボールに
3)そこに甘酒小さじ3〜4、塩3つまみ程度入れてまぜまぜ
こちらの味付けも、甘酒のほうがコクが出て、
塩以外何も入れなくても味が整いやすい気がしますが、
砂糖でもよいと思います。
これは、月の高台カップがベスト! と、1本勝負(笑)。
<銀杏としいたけの手毬寿司>
1)銀杏はフライパンで煎り、火が通ったら塩をふり
最後にサラダ油をうっすらかける(なくてもいい)
2)鍋に、酒:カンタン酢:甘酒を1:1:1入れ
そこにヘタだけとった椎茸を入れ煮詰める
3)椎茸は、丸みを利用して切ると三日月のようになり
小さな椎茸なら、そのまま満月に見立てて
4)寿司飯を丸めて、銀杏、椎茸をのせたらできあがり!
まずは長角皿バージョン。
30㎝✖︎9㎝✖︎高さ3㎝の細長い台皿バージョンもいいんです!
台皿のデザインは3種類。まずは、金で牡丹を描いたもの。
こちらは1/3のみ銀を塗ったデザイン
これはすべて銀を塗ったもの。これまたいい!
これらをテーブルにまとめてみると?
いろいろ撮ってみました。みなさんどれがお好みですか?
十五夜に、もし月が顔を見せてくれなくても、
月の器たちがあれば、お月見気分を味わえるのではと思います。
料理はどれも、簡単すぎて、恥ずかしい限りですが、
味はよいと思います。たぶん・・・。
里芋やお団子を食べなくても、月の器がなくても、
いまこうして元気でいられることに感謝しながら
早くどこへも自由に行き来できますようにと祈りつつ
月を見上げる日・・それがいまの私たちの十五夜!
10月1日は一緒に空を見上げましょうね。