美命の会所

先祖が帰り秋が来る!?

最近、縄文時代が気になって仕方ありません。

タイムトラベルできるなら、縄文時代に行きたい!

あの縄文土器をつくった縄文人に会いたい。その工程を見たい。

翡翠の勾玉(まがたま)の意味を聞きたい。

翡翠の勾玉にいったいどうやってどれほどの時間をかけて

穴を開けたのか、見学したい。

縄文人の文化度、技術力のすごさを知り、

縄文時代の人の営みに思いを寄せると、

いまにつながる日本の風習の本質が見えてくるように思います。

私の実家・秋田のお盆は8月13日(東京は7月13日)。

雪国ゆえ、人が集まりやすいのはお盆、ということもあり、

1年のなかで、もっとも大切で盛大な行事となっています。

古来より・・・たぶん縄文時代より、

家からさほど遠くないちょっと小高い場所にお墓をつくり

先祖を供養してきた日本人(確かに秋田の実家では家からお墓が見えます)。

先祖はお盆とお正月、年に2回、そこから戻ってくると考え、

毎年、先祖の霊を迎えもてなし、そして送り出してきました。

そして、あの世に行って30年くらいすると、

その人のことを覚えている人もいなくなり、

その先祖の霊は、家のかまどの上や大黒柱に、

「親玉」という集合体になって家を守っている・・・

縄文時代から、日本人はこんなふうに考え、

先祖を大切にしてきました。

この先祖崇拝が根底にある先祖をもてなす行事を「お盆」と言うようになったのは、

仏教伝来以降(飛鳥時代)。

救われないあらゆる霊を供養する仏教行事

「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と融合して

日本の先祖供養「お盆」が確立されました。

この融合には、

49日であの世に帰る、とする仏教が、

毎年先祖霊が帰ってくる、という日本の考え方を受け入れることで

仏教が日本に広まった(受け入れてもらうために仏教が譲歩した)、

という側面があり、それは、とてもおもしろいことですね。

これはほんの一例ですが、こんなふうに日本は、

大陸の文化をいい塩梅に受け入れながら、

独自の文化を築いてきたのだと思います。

お盆は過ぎ、これから秋の季節へ。

大好きな菊の花や月が主役となる

秋の歳時記「重陽の節句」と「お月見」は、

私がもっとも萌える(燃える・笑)行事。

季節を感じ、カタチにして楽しみながら大切にしてきた

日本人の感性とその豊かさを、歳時記を学ぶほどに

思い知らされます。

9月8日(水)の歳時記講座のテーマは「お月見と月」です。

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