昨日(30日)、友人からお正月のお菓子であり、
茶席の初釜のお菓子としても知られている「花びら餅」をお福分けいただきました。
なんでも、この花びら餅は、
年末のごく数日間、ごくわずかな数のみしかつくらず、しかも予約販売のみで発送はしない、
つまり、入手するには店舗のある京都に行くしかない貴重なものだそうで、
なんと友人は、京都まで取りに行ったそう!
製造元は、室町時代から皇室に納めていた和菓子の老舗「川端道喜」。
「花びら餅」の正式な名前は「御菱葩(おんひしはなびら)」。
正月、紅色の菱形の餅を重ねた白い餅を12枚三宝に並べ、
その上に飴や味噌、二匹の鮎などをのせ、鏡餅とともに
宮中に飾っていたのが「御菱葩(おんひしはなびら)」。
さらに、千利休が初釜用の菓子にこの「御菱葩(おんひしはなびら)」を使ったことから、
裏千家の初釜用の恒例菓子となったそう。
鮎がごぼうになったのは江戸時代で、宮中では、
「御菱葩(おんひしはなびら)」は
「宮中雑煮」ともよばれていたとか。
味噌とごぼうが施されているのには、こんなルーツがあったのですね。
箱の裏には、製造者名「十六代 川端道喜」とありました。
友人のおかげで、由緒正しき「はなびら餅」を
今年最後の日にいただくことができ、さらに、
はなびら餅のルーツを知ることができました。
今年もあと数時間で終わります。
今年もたくさんのご縁、出会いをいただき、
そしてたくさんのお支えをいただきました。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。