美命の会所

「うつくしい」と「美しい」

「うつくしい」と言うやまと言葉の
「うつ」には、「現実、リアル」、
「くしい」には、「不思議、奇しくも」という意味があり、
つまり、「うつ くしい」とは元来、
「こんな巡り合わせがあるとは、なんて不思議!」
という意味を持つ言葉なんだそう。

そういえば、「この世は夢かうつつか・・」と言う言葉、
耳にしたことがあり、
夢か現実か・・と言う意味であることも
なんとなく知っていたような・・・。
とはいえ、
「うつくしい」の「うつ」とはつゆ知らず・・・。

「美」と言う字を解体すると「羊」と「大」。
古代中国で羊は貴重な家畜、ましてや大きな羊はさらに貴重(高級)。
もともと、「美」=「良い」と言う意味があり、
やがて、
今私たちが理解している意味に「美しい」と言う言葉が用いられるように。

美しいものを見たり聞いたり触ったりすると、心が動きます。
その美しいものに出会えたことへの感動でもあります。

そう考えると、
「うつくしい」と、「美しい」の根底は、
つながっているように思います。