「庭の花が咲いたから」
「おはぎ作ったから」
「タローくんの祭壇に飾って」
「今夜のおかずの一品にして」
お花や食材や手料理・・・
ご近所の方たちからいつもお裾分けいただきます。
もちろん、私も、
「秋田の実家から届いたから」
「安く手に入ったから」
「たけのこたくさん炊いたから」
と、ご近所の方たちにお裾分けします。
お裾分け・・・もともとは「つまらないもの」という意味だったとか。
衣服の末端にある裾は重要な部分ではないから、
それが転じて「つまらないもの」・・・。
そしていつしか、他人に分け与える、という意味に。
お裾分けは、お福分けとも言いますが、
どちらも、つくづく敵な日本語だなあと思います。
そして、そんな言葉とともに、ご近所や人様との関係を
繋いできた日本の文化もまた、素敵だなあと思います。
都会はご近所づきあいが希薄だと言われていますが、
ご近所づきあい、人間関係って、自分が築いていくもの。
東京だから、都会だから、は関係ないのに、と私は思うのですが。
今の場所に住んで17年。
私たち夫婦はどちらも地方出身者。しかも遠い(秋田と鹿児島!)。
だから、「遠くの親類より近く他人」も大事していきたい、
という思いが常にありました。ですから、
ご近所づきあいを大事にしようという意思を持ってここに引っ越してきました。
その意思に加え、
タローという息子(愛犬)がきっかけを作ってくれたこともあって、
家の鍵さえ預けられる、信頼できる方たちと
ご近所づきあいさせていただいています。
長期不在の時は花に水やりをお願いし、
一人で病院に行けないときに付き添っていただき、
タローの散歩やお預かりも随分お願いしましたし、
救急車に同乗していただいたことも・・・
そういえば、
このコロナでトイレットペーパーが店頭から消えた時は、
うちにまだあるからと分けていただきました・・・
振り返ると、私のほうが圧倒的に甘えていますが、
何かあったときに、お願いでき、助け合い支え合えるご近所さんがいる、
ということほど心強いことはありません。
なので、ご近所付き合い、私は心からおすすめします。
実家からたくさん送られてきたので、
たくさん買いすぎたので、いただいてもらえませんか?
たくさん作りすぎたので、食べていただけませんか?
日本には、お裾分け=お福分けという素敵なツールがあるのですから!