美命の会所

茶器をつくったわけは・・・

抹茶はもはや、アメリカやヨーロッパでも随分と認知され

飲まれているようで、その理由のひとつは、茶葉をすべて吸収できるから体にいい、

そしてもうひとつは精神統一、禅を求めて、だそう。

その一方で、緑茶は抹茶ほどではなく、しかも、

アメリカで販売されている緑茶の9割は中国産だそう。

「だから緑茶を広めたい」とアメリカ在住の友人。

お茶文化の日本にいるのに、私はといえば、

毎日緑茶や抹茶を飲むわけではない、

急須でお茶を入れるの面倒、茶葉のゴミも出るし・・・

だからできればティーバックがいい、という有様。

これじゃあいかん! 負けてられない(何に?笑)

と思ったのです。だから、茶器をつくりました。

とはいえ、一般的な茶器ではおもしろくない。

そこでつくったのが、この↓抹茶用の手つき片口鉢。

この鉢で点てて、ぐいのみなど小さな器に注ぐ・・・。

コロナ禍では、このほうが安心安全。これからはこれがスタンダードになるのでは?

もうひとつは、玉露用のフタ付き茶器。

宝瓶(ほうひん)という言い方のほうが一般的ですが、実は私、

恥かしながら、この器の存在を知らなかったのです。

宝瓶は、玉露に限らず、緑茶全般何でも使え、急須より楽、

とおっしゃる方もいるとか。

京都の舞妓の茶本舗さんにうかがったとき、

これらの茶器で抹茶や玉露をいただきました。

いずれも私にはとても新鮮で、これを美命でつくりたい、と思ったのです。

天の計らいなのか、その茶器をつくっている窯元さんはなんと、

美命でずっと生地の制作をお願いしている窯元だったのです。

手つき片口抹茶鉢も、宝瓶も、日本の食卓でなら、

お茶に限らずいろいろな用途に使えます。

美命としては、美命のぐいのみや平盃を茶杯として提案しますが、

お手持ちの茶杯でも何の問題もありません。

毎日でなくても、ひと手間かけて、心落ち着く一服の時間をつくりたい。

反省戒め願望を込めた・笑、

美命の茶器です。