ひな祭りになぜ桃の花を飾るのか?
という疑問を持って検索すると、
桃には魔除けの力がある
ちょうどそのころ桃が満開だから
という解説には行き着くのですが、
なぜ桃の花に魔除けの力があるのか?
という答えには辿りつかず、私の長年の疑問でした。
それが今年、やっとわかりました。
ルーツは『古事記』でした。
黄泉の国に行ってしまったイザナミ(妻)に会いに
イザナギが行った時、イザナミはとても醜い姿に。
驚いたイザナギは逃げるのですが、
その姿を見られ怒ったイザナミは、
手下たちを追いかけさせました。
イザナギは逃げながら櫛や劔など、さまざまなものを投げつけるも
追っ手はやってくる・・。ところが、
桃の実を3つ投げたところ、追っ手は退散、難を逃れた、
というシーンがあり、
そこから、桃には魔力がある、と日本人は思ってきたのです。
旧暦の上巳の節句の頃は、魔力があるとされている桃の花が満開!
その桃の花はやがて実になることから、
子宝、子孫繁栄の象徴として桃の花を飾る・・・。
雄貝と雌貝のある蛤は、他の貝とは合わないことから
蛤は、良縁の象徴としていただく。
女の子の節句でもある上巳の節句に、
良縁と子宝を願って、桃の花を飾り、蛤を食べる・・・。
それは、親の願いだったのです。
このお話を、美命の会所で毎月開催している
歳時記講座の講師・高山先生にうかがったとき、
長年のつきものが取れた爽快感を味わいました・笑。
日本の文化、とくに節句を含む暮らしの文化は、
古代の儀式や風習に、時に中国から伝来したものが融合され、
時間経過とともに変化し、
だいたいが、平安時代のころに、日本独自のものにカタチづくられ、
宮中行事として取り入れられてきました。
その後も、時代とともに少しずつ変化し、
江戸時代に、現代につながるカタチができ、
庶民にも広がっていったのです。
日本や中国の伝説を融合(こじつけ?笑)したり、
言葉をもじってだじゃれ的な要素を取り入れたりと、
江戸時代の人たちの感性豊かな発想が、
今に至るカタチをつくりあげたと言っても過言ではないと
私は思っています。
何でも100年続けば文化になる!! ですから、
はじめはこじつけでもだじゃれでも、
もはや、確かな日本の文化として今に継承されている・・・
すてきなことですね。
そして、暮らしや季節の行事の本当の意味を紐解いていくと、
日本文化の源流が見えてくる!
それはつまり、
自分の中にある日本人としてのルーツを
知ることでもあると、最近やっとわかってきました。
こんなことを、
美命の会所では毎月学んでいます。
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講座の雰囲気もイメージいただけると思います。
あ、ただし。
先生の画像および動画に、びっくりしないでくださいね。
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公家の末裔ということで、こちらでお願いし、
装っていただいているだけで、
決して怪しい方ではありませんので(笑)。
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