福岡・岩田屋５日目。
写真のワインクーラーを購入くださったのは、84歳のKさん。
岩田屋の特選カタログを見て、わざわざ買いに来てくださいました。
美命のお客さまの最高齢かも！？
「これは飾っておくだけでいいと思って。私はもう先がないけど、
焼き物が好きな孫に引き継げるから、自分が気に入ったいいものだけは買うんです」
うれしかったな。
言葉はギフト、という吉元由美さんの言葉を思い出しました。
同時に、もうひとつ思い出したのは、つい先日耳にした、ある同業者のこんな言葉。
「壊れなければ商売にならないから、ばんばん壊してもらわんと」
そういうものづくりもあるかもしれない。
でも私は違う。
引き継がれていく器でありたいし、そんな器をつくりたい。
これは、私の目標であり願い。だから、ご購入いただいたお客さまには、
「もし欠けてたり割れたりしても修理できますから、必ず連絡くださいね。
修理しながら末長くご愛用ください」
と言ってお渡ししています。
「来週は、娘たちが企画してくれた家族旅行で広島に行くんです。
少しでも足手まといにならないよう、主人は足腰鍛えるためにいま毎日運動しているですよ」
とうれしそうに話してくださったKさん。
あたたかく幸せなご家族のもとに美命が在る、ということだけでも、
泣けるほどうれしい。